私たちの生活の中、確実に出る不要なもの。当然、不要なものはゴミとして廃棄します。

しかし病気をはじめ、通常では考えられない心理で、どんどん不要なものを残して最終的に行き着くゴミ屋敷。

ゴミ屋敷は、さまざまなトラブルを引き起こすだけではなく、人を不健康・不幸へしてしまいます。

自分の家・親や子どもの家がゴミ屋敷になっている場合、一刻も早くゴミを片付けることが先決です。

今回は、ゴミ屋敷の掃除を自力で行うためのコツをご紹介したいと思います。

ゴミ屋敷の掃除を自力で行うコツ

掃除に協力してもらう

ゴミ掃除を行う上で、もっとも必要なのは『複数人での掃除』です。

ゴミ屋敷のゴミの量・散らかり方によっても大きな差がありますが、1人で行うのはかなり困難を極めます。

きちんと片付けられるなら、もとよりゴミ屋敷にまで悪化していませんよね。家族や友人など、誰かに協力してもらった方がいいと言えるでしょう。

人はさまざまな価値観がありますが、ゴミ屋敷の原因は『孤独感』が大きくかかわっています。

多くが「誰かのために」とは考えず、自分1人だからこその結果がゴミ屋敷です。

1人ではない状態は、やる気が向上します。さらに手伝ってくれる人の気持ちを考え、その分頑張ろうという意欲もアップしますね。

1日で掃除すると決断する

もし自分1人で片付ける場合は、『絶対に1日でゴミ屋敷を綺麗にする』というつもりで掃除しましょう。

「少しずつ掃除しよう」と数日に分けて掃除すれば、片付けている間に1つまた1つとゴミが増え、一向に片付かない可能性が高くなります。

仮に1日でできない場合は、目に見える場所の掃除は徹底して行うのがコツです。

床や辺りに、一切物が落ちていない状態にする必要があります。

どうしても残すとすれば、押入れや引き出しなどの整理だけにします。誰が訪問してきても、恥ずかしくない程度まで掃除しましょう。

使っていないものは全て捨てる意志をもつ

ゴミ屋敷になる原因はさまざまですが、そのうちの心理の多くが以下のような感覚です。

  • もったいない
  • また使うかもしれない
  • 捨てられない

物が増えなければ、ゴミ屋敷にはなりません。

『生ゴミ』や『本当に必要ではないゴミ』を捨てるように、使えるものであっても全て捨てる意志をもちましょう。

片付けている中、使っていない鍋や食器・読んでいない本・また使うだろうと思っていた空き瓶や缶、日常的に使っていないものは全て廃棄します。

インテリアにしていた飾りものも必要ありません。

思い出がつまっているかもしれませんが、粗末に扱っているのなら棄てた方がましです。

ホコリやカビ・ダニなど雑菌・害虫まみれで、大切にしていると言えるでしょうか。形として残していても、価値を下げてしまっている現実です。

その思い出は、記憶の中で大切にしましょう。

収納ボックスであっても、散らかっていたのなら処分します。

実は『収納ボックスのような片付けるための入れ物』は、余計に片付けられなくしてしまいます。

入れ物はまるでブラックホールのように物を吸い込み、どんどん溜め込む特性があります。

ゴミ屋敷のゴミにまみれていた収納ボックスやケースは、もはや収納機能はゼロです。迷わず捨てましょう。

捨てられないものはいったん保留する

使っていないものは全て捨てた方がいいとはいえ、どうしても捨てられないものもあるでしょう。

捨てられないと思ったら単独で決めるのではなく、手伝ってくれている家族や友人の意見を聞きつつ、いったん保留するための箱に入れていきましょう。

ただし小物類は1つの箱だけに決めるなどして、その範囲内に収まるだけの量と決めておくのがコツです。

その量以上迷うものが出てきても、箱の中の何かと比較しどちらかは捨てると決めておくんですね。

もう少し・後1つと残したいものが増えてくれば、せっかく掃除していてもまたゴミ屋敷へ逆戻りです。

ゴミ屋敷再発を阻止する強い意志

ゴミ屋敷をせっかく掃除しても、またゴミ屋敷にする方が多い現実。再発を阻止する強い意志が必要です。

持ち物を減らし、必要最小限の物だけで暮らすミニマリストを目指しましょう。

私たちは、実は不必要なものに囲まれて生活しています。

  • 流行にのった洋服や靴にバッグ
  • 使いもしないのに安いからと買った便利グッズ
  • 使い勝手が良さそうだと思って増加させたお皿やグラス

オーブンでパンが焼けるのにトースターもあるのは、時短のためでしょうか。これも、全く同様ですね。

便利を求め、物欲のまま何でも購入できるのは、世の中がそれだけ裕福だからです。本当は決して不景気とは言えません。

満足に食べられないような国といっしょくたに考えるわけではありませんが、あまりにも贅沢すぎるんですね。

断捨離を心がけ、ミニマリストの意識が、ゴミ屋敷再発のもっともの対策です。

『なくても大丈夫な物』と『なければ困る物』を見定めましょう。この根本的な部分が改善できなければ、ゴミ屋敷を掃除しても、また繰り返します。

何度片付けてもゴミ屋敷になる方はもちろん、ゴミ屋敷業者に高額な費用を支払っても堂々巡り。

その都度、ゴミ回収業者選びを間違っていれば、かなりの金額をドブに捨てているのと変わりありませんね。

ゴミ屋敷は『無駄な浪費の末路』と考え、ライフスタイル自体の見直しが必要です。